2023年1月27日金曜日

令和5年のはじまり 感覚を大切に

 しばらくブログの更新が滞っていた間に、もう年が明けて、さらに時が進みもう1月も終わろうとしています。写真を振り返ると、鏡餅がもう懐かしく感じてしまうくらい。

ほんの1か月の間だというのに、人の感覚は常に更新されて先の季節、季節へと進んでいるんですね。福祉施設、とくに入所施設では、同じ場所、同じコミュニティにいるので一日、一週間、一か月、一年のリズムが利用者様にとっていかに大切なことかを考えます。


そうそう、1月はどんどやも行いました。どんどやと一緒に焼き芋も。

ちょうど昨日、知人と話をしていた中で、いかに同じ場所で同じことを体験することが大切かという話があり、人がコミュニティ内で同調(シンクロともいうのでしょうか)するのに五感を刺激することが大切で、特に五感の中でも嗅覚・触覚・味覚を刺激することが、この同調にいかに作用していくかというものでした。

このどんどやでは火を焚き、焼き芋を食べていろんな五感を刺激する要素があったなあと振り返ると、「どんどや」という行事もまた、古来からの習わしやただの体験だけでなく、感覚の刺激とコミュニティの形成ということにとても作用するのだと思いました。


1月は小天保育園のリノベーションも2階部分が始まりました。この工事も、先ほどの感覚という意味では、ただ姿かたちが変わるだけでなく、工事に伴う音・振動を経て変化をしていきます。もちろん、子ども達の安全に配慮しながら、保育に支障の無いように進めていますが、普段味わえない感覚が子ども達に刻みこまれるはずです。

2階部分は、もともとふた部屋だった教室の壁を壊し、大きな一部屋となります。
大きなテラスは、一室を解体してさらに大きな軒下空間に変わります。子ども達のどんな感覚を刺激してくれる建物になるのか楽しみです。子ども達が空間に入った瞬間に走り出したり飛び跳ねるのであれば、それはその感覚を引き出すことができた良い環境に仕上がったということなのかな、と思います。答え合わせが楽しみ。


現代は、スマホの普及で視覚・聴覚を刺激してくれるツールはたくさんあるのですが残りの触覚・嗅覚・味覚を体験する機会が減ってしまっているそう。利用者さんの支援においても、職場においてもコミュニケーションというのは永遠のテーマですが、「感覚」を刺激することはこのコミュニケーションの溝を埋めてくれる鍵となるんじゃないかと思います。

一年の始まりのブログは、なんとなく「感覚」の話ばかりになりましたので、今年はこの「感覚」を大切にしていきたいです。