2021年10月11日月曜日

第56回 若宮天子宮大祭 

令和3年10月9日(土)第56回若宮天子宮大祭を無事、開催いたしました。

この日は、素晴らしい秋晴れに恵まれました。澄み渡る空に、まだ紅葉手前の深い緑と紅白の幕が映え、お祭りの気分を盛り上げてくれます。


小天保育園 年長・幼一組の園児さんが、9月から取り組んでいた神楽を披露しました。

●神楽
4人の呼吸がぴたりと合っていました。通常2人一組の舞ですが、今回は4人での舞なので合わせるのが相当難しかったのではないかと思います。
いつもは無邪気な子供たちが大人びていて、凛々しく見えました。


●乙女舞
女児の園児さんが4人一組で舞をまいます。紅白の衣装をまとい、薄く化粧をした子供たち。とっても愛らしく、素敵な舞を奉納してくださいました。慣れない所作ばかりだったと思いますが、細部まできちんと伸びやかな舞でした。


●火の神太鼓
少子化の影響もあり太鼓の編成が年長児だけでは組めず、年中・幼二組の園児さんも加わっていただきました。なかなかリズムを合わせるのが難しく、当日の朝まで練習を行っていたのですが、本番ではぴたりと揃い、子供たちの持つ集中力に驚きを感じました。


神楽の奉納の後は、玉串奉奠、お供えしていたものの撤饌と続き、積み木へ点火されます。



若宮天子宮は、地域で1300年続く小天天子宮の分社となります。本宮である小天天子宮は「火渡り神事」で有名で、やはりこの’火’を見るとこの地域ならではのお祭りだと感じますし、普段間近で見慣れない大きな火というのは特別で、一年の厄やいろんな思いなどが煙とともに昇華されていくような印象を受けます。



積み木の火の勢いが少しおさまったところで、火渡り神事へとうつりました。本来であれば地域への御神幸(おみゆき)を行ってから積み木へ点火となるのですが、御神幸は開催せず、昨年からは本宮にならい子どもの火渡り神事を行っています。


昨年に引き続き、今年もコロナ禍ということで縮小規模での開催となりました。
コロナが終息したときには、午後からは地域の方がもっと楽しんで参加できるような祭りの構成にしたいと考えています。

最後に、本年もお祭りのためにご協力いただいた保護者様、地域の皆様、園児の皆さん、ありがとうございました。無事に56回目の大祭を開催でき、有難く思います。
消費社会の今、昔から続く行事も消費の対象になってしまい、継続することの難しさを痛感する日々ですが、受け継ぐこと、伝えていくことの大切さを改めて考えていきたいと思いました。