天水生命学園に長年勤めて下さっている、女性の職員さんがいらっしゃいます。
ご高齢ではありますが、大変活動的な方で、とにかく利用者さんたちと一緒にいることが大好きで、利用者さんからいつも元気をもらうんだとおっしゃって、70歳を超えられてもまだまだ現役で働いて下さっています。
支援への思い、働き方に頭が下がる思いなのですが、それだけでなく、プライベートでも民生委員をされたり、農業、加工品づくり、仲間との旅行、ミャンマーの小さな町に小学校を建てたりと、幅広い活動をされてらっしゃいます。
その女性職員さんが、利用者さんと一緒に卒園する保育園児さんたちに布草履を作ってきてプレゼントしてくださいました。
とてもかわいらしく、ひとつひとつ手作りで丁寧に作ってくださった、その手間・時間に感謝しきれないです。
布草履を作成された経緯に、一つ思うところがあったそうです。
長年天水生命学園で勤めてきていたけれども、以前は保育園と障害者の方の交流が頻繁に行われていたので、名前も覚え合って仲良くなることもあったそうです。ただ、近年・・特にコロナ禍ではなかなか交流ができず、子ども達にとって利用者さんが、何か怖いイメージになってしまっていないだろうかと危惧されたことが、今回の布草履のプレゼントへと至ったということです。
布草履は、卒園式の前日に利用者さんから園児さんに手渡しさせていただきました。
忙しい日々の中で、ご自分や家族のことだけでなく、利用者さん、子供たちのことまで考えて行動に移してくださる、その意思、バイタリティに、改めて支援員として私たちがすること、すべきことを考えさせられました。